「カメラを止めるな」と「MIP: Fall Out」

映画のエンドロールは、必ず最後まで見る。それが映画を作った人への礼儀だと思うから。

お盆休みにようやく「カメラを止めるな」と「ミッション・インポッシブル フォールアウト」を見た。どちらも映画館で見る醍醐味たっぷり。特に「カメラを止めるな」は、テレビだと最初の30分以内にチャンネル変える人続出だろう。実際私も大スクリーンの前から3列目(しか取れなかった)で見ていたら、映像酔い(とゾンビのせい)で気持ちが悪くなり、抜け出したくなった。これは絶対ミニシアター向けの映画だ。

でも、後半は爆笑に次ぐ爆笑で、最後はなぜか涙が止まらず、汗より涙でハンカチがぐしゃぐしゃになってしまった…映画好きであろうとなかろうと、片っ端から勧めたくなる映画でもあるってところが面白い。だからこれだけ話題になったんだろうな~裏切られる快感?

「カメラを止めるな」と対極にある映画が「ミッション・インポッシブル」だ。制作予算だけでなく、エンドロールのスタッフの数たるやもう桁外れで、文字を追うのもやっと。もちろん映画自体もアンビリーバブルなアクションの数々に圧倒され、逆に笑ってしまうほど。トムクルーズ、身体張ってます!走るトムクルーズもいいが、「俺を信じろ」と言い切れる彼と信じるスタッフが心地よい。イーサンが最後は勝つのはわかってるんだから、楽しむのが勝ち。こちらは絶対裏切られない!ザッツエンターテインメント♪

そう、「ミッションインポッシブル」ではもちろん、超ド級のわくわくドキドキが楽しめるのだが、あえていうなら非現実的というか、アニメやゲームを見ているような感覚が抜けない。最後は「善は勝つ」し、きっとどこかでイーサンのような人が世界の平和をつないでくれてるのだろう。我々が映画に求めているのも、たぶん勧善懲悪。悪が勝ったら金返せだ。そして息つく暇もないめくるめくエンターテインメント♪

でもね、実をいうとどちらの映画も主人公たちがさまざまな困難に乗り越えていく姿を描いているところは共通している。そして、「ミッションインポッシブル」と違い(ネタバレになりそうで嫌なのだが)「カメ止め」はある意味「共感」というか、「あるある」というか、現実味たっぷりなところがめちゃくちゃ響くのだ。

どちらの映画もシアターで見れば、CMでブチ切れの小さな画面で見るテレビでは絶対味わえない時間を経験できますぞ。贅沢ランチ一回分と思ってぜひ♪

Travino

旅とワインと、時々バー

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